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久保 博孝; 竹永 秀信; 熊谷 晃*; 東島 智; 鈴木 慎悟*; 杉江 達夫; 逆井 章; 伊丹 潔
Plasma Physics and Controlled Fusion, 41(6), p.747 - 757, 1999/00
被引用回数:20 パーセンタイル:55.12(Physics, Fluids & Plasmas)JT-60Uのダイバータ領域におけるヘリカル原子の挙動を調べるために、高分解能分光器を用いてHe Iスペクトル線(667.82nm)のドップラー・プロファイルを観測した。その結果、ダイバータプラズマが低温になると、ダイバータの上流部において、ドップラー幅から導いたヘリウム原子の温度が0.2eVから1.5eVに増加することを見いだした。この現象を調べるためにプロトン衝突による弾性散乱を考慮した中性粒子輸送コードを開発し解析することにより、これはプロトン衝突による弾性散乱に起因することを明らかにした。また、この弾性散乱の効果によって、ヘリウム原子のダイバータから主プラズマへの侵入する確率及びダイバータ排気溝に入る確率が30%大きくなることを指摘した。
河裾 厚男; 末沢 正志*; 米永 一郎*; 本田 達也*; 岡田 漱平
Mater. Sci. Forum, 258-263, p.127 - 132, 1997/00
SiGe合金について陽電子寿命及びドップラー広がり測定を行い、消滅特性の組成依存性、照射効果及び焼鈍温度依存性を求めた。ドップラー広がり測定より、Ge、SiGe、Siの電子運動量分布が高運動量域で大きく異なることが見い出された。即ち、Geの割合が高くなるとコア電子の消滅への寄与が増し、運動量分布がより広がる。一方、S及びWパラメータ及び寿命値の組成依存性を調べた結果、Siが0.2の割合のところで、これらのパラメータが不連続に変化することが見い出された。この現象は、伝導帯の底が、X点からL点に遷移することに対応してSiGeのバンドギャップが、不連続に変化することと同期している。電子線照射によって原子空孔型欠陥が生ずることが見い出されたが、導入される原子空孔の種類と濃度が組成に大きく依存することが見い出された。これは、原子空孔の熱的安定度が、SiGeの合金組成に強く依存していることを示している。
O.E.Mogensen*; 平出 哲也
J. Phys. IV, 3(C4), p.17 - 27, 1993/09
ポジトロンとSFの反応を消滅線のドップラー広がりの新しい解析法により研究を行った。この反応に関する定量的な研究は今までSFの高い蒸気圧のため行うことが出来なかったが、ドップラー広がりに今でま角度相関法で行われていたような定量的解析法を導入することによって初めて明らかになった。